国会事故調 報告書

東京電力福島原子力発電所事故調査委員会が国会に提出した報告書。

お役所仕様のB5判横組み592頁、しかもエグゼクティブ・サマリー、サマリー、本文と三層構造になっていて、非常に読みにくい書物だった。

でも、テレビや新聞だけでは知りえなかった多くの(恐らく)事実が明らかになった。

まず、現場の人たちは、事故発生当日3月11日夜の時点で、既にメルトダウンを認識していたこと。

現場の人達は、官邸がどうこう議論したり指示したりする随分前に、ベントの準備を始めていたこと。

当時の清水東電社長や幹部が、どう考えていたかは別として、現場の人達は、最期まで現場に留まり、原発のコントロールを保とうとしたこと。

11日夜に出された政府の3Km圏内避難指示は、対象住民どころか、福島県にすら伝わっていなかった。

避難指示を受けた住民の9割には、その理由が原発事故だと伝えられなかったし、津波や余震のために避難するのだと受け止めた住民がほとんどだった。

準備していたヨウ素剤は、ほとんど配布すらされなかった。

原因はいろいろ指摘されている。対策や提言も記載されている。

ただ、最も重要なのは事実がかなり客観化されて明らかになったこと。

政府や東電に甘いと思われる記述も多いが、より多くの人たちに読んで欲しい書物だと思った。

本書は国会図書館のサイトからもDLできるが、パソコンの画面で完読するには根気が必要だと思う。

 

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