在中日本人108人のそれでも私たちが中国に住む理由

日本人の中にも、中国は怖い国で中国人は野蛮だと思っている人たちはいる。
中国人を乗せないタクシーもあれば、未だに中国人お断りの温泉旅館もある。
ただ多くの日本人は、中国人に面と向かって、そうは言わない。
一部の中国人が、ストレートにモノを言い、感情を顕にするのと違う。
ただそれは、日本人に対してだけではない。自国民に対しても遠慮はない。

政治に関わる国家間の問題は、国民ひとりひとりに関わりがない、とは言えない。
特に日本は民主主義を謳っているのだから、領土問題にしても外交問題にしても、突き詰めればそれは国民ひとりひとりの意志となる。
尖閣諸島を国有化した政治判断にしても、ほんらい日本国民ひとりひとりに説明責任がある。
中国と少し違うところだ。
中国政府が、尖閣諸島を占領しようが、チベットの人たちを虐げようが、中国人民は他人事としても責は問われないだろう。

ただ日本という国家はかつて中国の人たちを虐げた。だが中国は近世以来日本を侵略したことはない。
これは事実だ。
そして、日本が中国で起こした戦争について、日本国民の責を問わない。
これも中国政権が一貫して撮り続けている態度だ。

この書籍の編集者、執筆者、写真、レイアウト、すべて中国在住の日本人だ。
2012年の反日機運の高まりを、一次情報として自ら体験した人たちだ。
そして、その想いはそれぞれだ。

ただ共通していることがある。
メディアの伝え方に対する異議だ。
身近で体験し感じたことと日本のメディアが日本国民に伝えている内容との乖離。

ぼくは、日本の商業メディアが、日中関係を悪化させている張本人の一つだと思う。
中国のメディアも反日を煽る。でもそれは政治にコントロールされているメディアがほとんどだ。
しかも、中国人民はそうしたメディアが伝える情報をあまり真剣には受け取らない。
多くの日本人が、メディアに妄信的であるのに反して。。。